blenderで作った3DモデルをSketchfabにアップロードしてサイトに公開する方法
blenderで3Dモデルを作ったら、いろんな人に見てもらいたいですよね。そんなときに便利なのが、Sketchfabというサイトです。
Sketchfabはそれ自身がソーシャルメディアになっているのと同時に、blednerで作った3DモデルのデータをSketchfabにアップロードすることで、Wordpressなど個人サイトにも簡単に埋め込みすることができるため、公開しやすくなります。
この記事ではblenderで作った3DモデルをSketchfabにアップロードする方法について見ていきたいと思います。
blenderモデルをSketchfabに上げる下準備
blenderでモデルを作る
まずは公開したいモデルをblenderを使って通常通り作成します。Sketchfabにアップロードすると、背景やライティング、細かいマテリアルのテクスチャなどは直接反映されないことがあるので、モデルを作る際にはあまり装飾的な細かいことは気にせず、モデリングに力を注ぐのが効率的です。
細かい調整はモデルをアップロードした後に、Sketchfabのサイト上で行うことになります。マテリアルやモディファイアの設定は、反映されないものもあるため、できるだけシンプルにしておきましょう。
blenderモデルをエクスポートする
公開したいモデルが完成したら、Sketchfabにアップロードできる形にエキスポートします。blenderモデルをエクスポートする際にオススメのファイル形式は、「FBX」です。「.blend」ファイルのままでもシンプルなモデルであればアップロードすることができますが、「.fbx」の形式でエキスポートすると、さまざまな情報が読み込みやすい形に変換されるので便利です。
Sketchfabがサポートしているファイル形式は他にもあって、目的に合わせて異なるファイルタイプを使い分けることになりますが、ここではFBXで話を進めていきます。
blenderの画面左上のメニューから、「File」>「Export」>「FBX」を選択します。デスクトップなど、後でアップロードする際に見つけやすい場所にこのファイルを保存しておきましょう。
Sketchfabに登録する
続いて、Sketchfabを使うためにサイト登録をします。以下のリンクからSketchfabのサイトに飛ぶことができますので、アカウントを持っていない方はまず登録を行ってください。
画面右上の「SIGN UP」をクリックして、登録に必要な情報を入力します。登録後、ログインできたら、画面右上の「UPLOAD」と書かれたオレンジ色のボタンをクリックして、ブラウザ上でアップロード画面を開きます。
FBXファイルをSketchfabにドラッグ&ドロップする
先ほどblenderからエクスポートした「FBX」ファイルを、Sketchfabのページにドラッグ&ドロップしてアップロードします。アップロードは比較的にすぐ完了すると思います。ただファイルが複雑だと、アップロードの後3Dモデルをプロセスに時間がかかることがありますが、忍耐強く完了するのを待ちましょう。
ちなみにSketchfabの無料版では、1ヶ月にアップロード&公開できるモデルの数が10個までとなっています。もっとたくさんアップロードしたいという人は、無料ダウンロード可能の設定にするか、あるいは有償版にアップグレードすることでアップロード数を増やすことができます。
これでblenderで作ったモデルが、Sketchfabのページに上がりました!この後の作業は、モデルがSketchfabのサイト上でより綺麗に見えるように調整をかけていく作業になります。
blenderで作った通りのイメージでアップロードされてくれると良いのですが、さまざまな環境が変わってしまうと、見え方もだいぶ異なります。よってSketchfabのインターフェイス内でライティングやテクスチャなどを調整することで、モデルを完成させることにします。
Sketchfabに上げたblenderモデルを編集する
アップロードの後、プロセスも完了し、公開の準備ができたら、「Edit 3D Setting」をクリックして、モデルの編集画面に移行します。タイトルや説明などをこの画面で加えることもできます。終わったら「Save」をクリックしてから編集画面に移動しましょう。
編集画面にはいくつかのタブがあって、さまざまな調整を行うことができます。
一般設定
モデルの傾き加減やカメラの位置、背景色などはこのタブで調整します。カメラのアングルを変えて、モデルを見るデフォルトの角度を変えることもできます。
ライティング設定
一般設定の隣にあるライティングタブでは照明を調整することができます。モデルがどんな環境に置かれているのかを選択して、ライティングの概要を選択することができ、その下のオプションでさらに細かい調整をしていきます。
モデルとともにアップロードした照明の位置を動かして調整したり、照明の数を増やしたりすることも可能です。影についての調整もこのタブで行います。
マテリアル設定
モデルをアップロードした際に、色など大まかなマテリアルはblenderで作ったものに準じていますが、このマテリアルタブでは細かい調整をかけることができます。
一般設定タブで背景色を変えたり、ライティングタブで照明を変えたりしたのに合わせて、ガラスや金属などの質感を調整していきます。
アニメーション設定
アニメーションのついたモデルであれば、再生速度やループの設定などを行うことができます。
AR・VR設定
Sketchfabで面白いのは、作ったモデルをARやVRとして見せる機能がついていることです。AR・VRタブをクリックすると、AR・VRとして見た際にどう見えるか、スケールなどの調整をかけることができます。
SketchfabのモデルをWordpressサイトに公開する
Sketchfab上でモデルを公開する
調整が終わったら、青色の「SAVE SETTINGS」ボタンをクリックして、設定を保存します。公開の準備ができたと思ったら、オレンジ色の「PUBLISH」ボタンをクリックして、モデルを公開します。
埋め込みコードを取得する
公開が完了すると、モデルの下に「Embed」というオプションが小さく出てきます。それをクリックすると、以下の画面が開きます。ここでWordpressなどサイトに公開したときのサイズなどを設定し、HTMLコードを取得します。
WordPressに貼り付ける
WordPressなどを使っている方は、「カスタムHTML」のブロックを立ち上げ、そこに埋め込みコードを貼り付けます。すると自動的にモデルが操作可能な形で簡単にサイトに埋め込みされます。
このサイトもWordpressで運営していますが、HTMLコードを貼り付けて埋め込みした状態が以下です。三角の印をクリックすると、モデルが起動し、360度さまざまな角度からモデルを見ることができます。
いかがでしたでしょうか?Sketchfabを使うと、3Dモデルを簡単にアップロードし、自分のサイトに公開することができます。無料のサイトなので、皆さんもぜひ利用してみてくださいね。