blenderのメッシュ・頂点・辺・面の基本

3Dモデリングを始め、アニメーションも作れる無料のソフトウェアblender。メッシュの扱い方がわからず困っているなんてことはないでしょうか?blenderは無料なのにプロも使う機能が満載である反面、最初は使い方をマスターするのがなかなか難しいですよね。この記事では、そもそもメッシュとはなんなのか、そしてメッシュを構成する点、辺、面の扱い方についてわかりやすく説明していきます!

blenderのメッシュとは何か?

blenderを使って何かを作ろうとするとき、まず基本的なオブジェクトを導入してスタートしますね。そのオブジェクトの一つがメッシュと呼ばれるものです。デフォルト画面に現れるキューブも、メッシュの一つです。メッシュには定義として、点、線、面の3つがあります。これら3つの構成要素を編集することで、メッシュの形を変えていきます。

まず点は、その名の通りメッシュの頂点の部分にある点のことを指します。英語版では「Vertex(単数形)」「Vertecies(複数形)」と呼ばれます。この点をクリックして選択すると動かすことができますね。点の位置を変えたり、あるいは点の数を増やしたりすることで、メッシュの形を変えることができます。

点を2つ繋いだものを「辺」と呼びます。英語版では「Edge」と呼ばれます。

「面」と呼ばれるのは、点を3つ以上繋いだものです。英語版では「Face」と呼ばれます。基本的にこの3つの概念を押さえておけば、メッシュの編集が理解できるようになると思います。ブレンダーのメッシュの編集は、点を繋いだり、繋ぎ方を変えたりして、辺や面を編集していく作業になります。

2つのモード

blenderには、3Dモデリングやアニメーションなどの様々な側面を編集するために、それぞれに応じたモードが備わっています。基本的な操作の中でまず一番よく使うのが「オブジェクトモード」と「編集モード」と呼ばれる2つのモードです。

オブジェクトモード

ブレンダーを開いて、まずデフォルトで現れる画面は「オブジェクトモード」と呼ばれるモードです。メッシュのような3Dビューポートにあるオブジェクトを動かしたりアニメーションをつけたりするのに使われます。

オブジェクトモードでは、画面上にあるメッシュのようなオブジェクトをクリックすると、オブジェクト全体が選択され、そのオブジェクト全体をシーンや空間の中で動かすことができます。

編集モード

一方、オブジェクト自体の形など、オブジェクトの属性を決めるのは「オブジェクトデータ」と呼ばれるものです。オブジェクトデータを編集するのに使われるのが、編集モードと呼ばれるモードです。この編集モードでは、前述の点や辺、面を動かすことで、メッシュの形を変えることができます。

上記の点や線、面に変更を加えるためには、デフォルトモードからオブジェクトモードに変える必要があります。画面左上の「オブジェクトモード」と書かれているボタンをクリックして、ドロップダウンメニューから「編集モード」を選んでください。編集モードに入ると、メッシュの点や線、面を選択し、それを動かすことでメッシュの形に変更を加えることができるようになります。

メッシュの点辺面の選択

まずメッシュを編集するためには、点辺面のいずれかを動かすことが必要です。動かすためにはそれぞれの要素を選択しなければいけません。選択された部分はオレンジ色にハイライトされます。

作りたい形にメッシュを変えるためには、1点を選んだほうがいいのか、あるいは複数を一度に動かしたほうが良いのか、あるいは面を選んで一気に動かしたほうが良いのかなど、目指す形にもっとも適した変更を考える必要があります。そのためにまずマスターしておきたいのが、様々なパターンの選択方法です。

点の選択

ある点を選択したい場合は、編集モードでその点をクリックします。複数の点を同時に選択したい場合は、シフトキーを押しながらクリックします。あるいは、あるエリアにあるたくさんの点を一気に選択したい場合は、マウスでそのエリアを囲むことで、全てを一度に選択できます。

2つの点を選択すると、その間の辺も同時に選択されます。点を複数選択すると、その点が繋いで作る面が選択されることになります。

辺の選択

デフォルトの編集モードでは、クリックすると点が選択されるようになっていますが、辺を選択するように設定を変えることができます。

画面左上に点と辺と面のイラストが書かれたボタンがあるので、その真ん中にある「辺の選択」をクリックします。するとメッシュの辺をクリックすることで、点をクリックしなくても辺を直接選択することができるようになります。

点の選択と同様にシフトキーを押しながら クリックすると、複数の辺を選択することができます。

面の選択

画面左上のボタンの中から、「面の選択」のモードを選ぶと、今度はメッシュの面を選択することができるようになります。

線辺面を同時に選択する

左上の選択モードのボタンをシフトキーを使って全て同時に選択すると、メッシュの線、辺、面どれでも選択することができるようになります。線をクリックすれば線、辺をクリックすれば辺というように、メッシュの構成要素の種類に関係なく選択することができるというわけです。

ループ選択

アルトキーを押しながら点や辺、面を選択すると、クリックしたものをぐるりと取り囲む一周分の点や線、面を一気に選択することができます。通常の選択だと立体の裏側にあるものなど、3Dビューポートで見えていない部分が選択できないので、裏側まで一周分選択したいときにはこのループ選択を使うと便利ですね。

一周するようにループを作る方向が、自分の思っているのと違う方向に選択されてしまったときは、アルトキーを押したままもう一度同じ部分をクリックします。すると、もし最初に縦方向のループが選択されていたとすると、今度は横方向のループの選択に変えることができます。

選択された点辺面を動かす

メッシュの点辺面の選択の仕方がわかったところで、今度はそれを動かしてみましょう。動かし方はいたって簡単です。なぜかというと、オブジェクトモードでオブジェクト自体を動かすのと基本的に操作方法が同じだからです。

オブジェクトの動かし方を知らない方、あるいは忘れてしまったという方は、以下の記事を参照してくださいね。

移動させる

メッシュの構成要素を選択した後、「G」のキーを押してからマウスを動かすと、選択された部分だけを移動させるすことができます。移動先が決まったらその場所をクリックすると、動きが止まって移動が完了します。

回転させる

メッシュの構成要素を選択した後、「R」のキーを押してからマウスを動かすと、選択された部分を回転させることができます。上記の移動と同様にクリックすると回転が止まります。

大きさを変える

メッシュの構成要素を選択した後、「S」のキーを押してからマウスを動かすと、選択された部分のみを拡大させることができます。こちらも同様に、十分な大きさになったところでクリックして確定します。

まとめ

blenderのメッシュの構成要素と、編集の基本についてみてきましたがいかがでしたでしょうか?使い方がややこしいこともあるblenderですが、最初のうちに一つ一つの機能の基本をしっかりと理解しておくと、後々自分で応用もしやすくなりますよ。

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