blender背景の作り方【スタジオ】

blenderで何かを作ったら、綺麗に見せながらレンダリングしたいですよね。オブジェクトを綺麗に撮影するために絶対に欠かせないのが、白堀スタジオです。現実の世界でも、商品の撮影などには背景が綺麗に映るようにスタジオの背景を使いますが、バーチャル空間でも全く同じ要領で撮影すると、作ったものを綺麗に撮影してレンダリングすることができます。

スタジオの背景は、インフィニティバックグラウンドと言われるだけあって、境界線がなく永遠に続いていく背景のように見えます。この記事ではそんな便利なスタジオ背景の作り方についてお話ししていきます。

面から作れる簡単スタジオ背景

面を追加する

スタジオ背景の作り方は至ってシンプルです。まずは、3Dビューポートに面を追加しましょう。スタジオはこのたった一枚の面から作ることができます。

面を拡大する

デフォルトサイズの面ではスタジオ背景には小さすぎるので、「s」キーを使って面を拡大します。好きな大きさにしてもらって大丈夫ですが、このバーチャルスタジオで撮影したいもののサイズを考慮する必要があります。大きなものを撮影したいのに、背景が小さすぎると撮影のときに面倒になってしまうので、十分なサイズをとりましょう。

とはいえ、いつでも簡単にサイズを変えることが出来るのがバーチャル空間で全てが操作可能なブレンダーの良いところですので、それほど気にしなくても大丈夫です。

編集モードで面を変形する

壁を作る

今度は、左上の「オブジェクトモード」と書かれたドロップダウンメニューをクリックして、モードを「編集モード」に変更します。面を形成する4つの辺のうち2つを同時に選択します。複数の辺を選択するためには、一つの辺をクリックした後、シフトキーを押しながら追加する辺をクリックします。

それから「e」キーを押した後、辺を上に向かって伸ばします。すると床の部分だけだったスタジオの壁が構築されます。ちなみに、この例では2つの壁を作りましたが、1つの壁でも構いません。1つだけ壁を作りたいのであれば、2つの辺を選択する代わりに1つだけの辺を選択してから「e」キーを使って上に伸ばして壁を作ります。

個人的には2つ壁がある方が、複数の方向から撮影したり、回り込み撮影をしたりするのに便利なので、この形の壁を活用していますが、目的に応じて工夫してみてくださいね。

壁と床の間を滑らかにする

壁ができたので、だいぶスタジオらしくなってきましたが、壁と床の間や、壁と壁の間にくっきりとした辺があると、撮影した時の背景に写ってしまいます。よってこの辺を滑らかにする作業が必要です。

そのためには、「バベル」という機能を使います。まず、壁と床を隔てている3つの辺を同時に選択します。そのまま右クリックして「バベル」を選択します。すると点線が現れると思いますが、それは無視して左クリックしてください。すると、左下に「バベル」と書かれたタブが現れます。

そのタブの三角形をクリックして拡大し、「幅」と「セグメント」の2つの項目をの数値を増やします。幅はバベル機能が適用されるエリアの幅を示し、セグメントはその領域が何分割されるかを示しています。3つの辺の接続部分が滑らかになるまでこれらの数値を調整しましょう。

ある程度滑らかになったら、再び左上のタブを使って編集モードからオブジェクトモードに戻ります。オブジェクトモードで、オブジェクトと書かれたドロップダウンメニューをクリックすると「シェードスムーズ」という項目が現れるので、それをクリックしてください。すると、先ほどまでまだカクカクしていた床と壁の接続部分がさらにスムーズになります。

背景の色を変える

ここまででスタジオの背景の形が完成しました。でも、ブレンダーの良いところは、一瞬で背景の色を変えることが出来る点です。現実世界のスタジオだと、背景を緑にしたり白にしたりするためには、事前の発注を受けてペイントの塗装をしなければいけませんが、ブレンダーなら色も質感も自由に変えることができます。

下のスクリーンショットでは、マテリアルタブのところでパステルピンクに色を変えています。パステルカラーのスタジオ背景は最近のトレンドでもあるので、オブジェクトを撮影する際にはぜひパステルカラーを使ってみてくださいね。

さらに、上のスクリーンショットではブレンダーの世界の色をグレーから白に変えています。世界の色を変えるためには、プロパティのところにある、赤い地球のマーク(マテリアルタブのマークと似ているので間違えないでくださいね。上から5つ目の地球マークです)のタブをクリックして色を選ぶことができます。

世界の色は、レンダリングする際のオブジェクトの色にも少し反映されるので、明るくくっきり撮影したいのであれば、白にすることをおすすめします。

このページの一番上の画像も、この手法で作ったスタジオ背景を、スタジオ背景の中において撮影したものです。つまり、オレンジの部分がスタジオ背景の形になっていますが、さらにその背景にあるピンクの部分も同じ形をしたスタジオの背景として機能しています。

スタジオ背景をうまく使って、せっかくblenderで作った素敵なオブジェクトが綺麗に撮影出来ることを願っています!

Facebooktwitterpinterestlinkedinmail