UnityとBlenderの違い

3Dデザインや3Dアプリ制作をやり始めると突き当たるのが、UnityとBlenderの違いってなに?という疑問かもしれません。UnityもBlender もコンピューター グラフィックスの分野で3Dのモデルを作ったり動かしたりするために使われるソフトなので同じようなものと思ってしまいがちです。でもこの2つは目的が異なり、異なる特性があります。この記事ではUnityとBlender の主な違いについてまとめておきます。

利用目的の違い

まずUnityはゲーム開発エンジンであり、インタラクティブな 3Dおよび 2Dコンテンツを作成するための多用途プラットフォームです。 デスクトップコンピューターやパソコン、携帯端末、ゲームコンソール、Web などのさまざまなプラットフォームでゲームを設計、開発、展開するためのツールと機能を提供します。

それに対して、Blenderは総合的な 3D コンピュータ グラフィックス ソフトウェアです。 主に3Dモデリングやアニメーション、レンダリング、VFX の作成などに使用されます。 Blender は映画、アニメーション、建築、製品デザインなどの業界で広く使用されているソフトです。

機能の違い

Unityはゲーム開発に必要な機能を全般的に提供してくれるソフトです。 これには、ビジュアルエディター、物理エンジン、スクリプト機能、アセット管理、アニメーションツール、オーディオシステムなどを含む、ゲームの作成と展開を容易にする幅広いコンポーネントが含まれています。

Blenderは3D作成に重点をおいたソフトです。3Dアセットを作成するための強力なモデリング ツールセット、洗練されたアニメーションシステム、ノードベースのマテリアルエディタ、高度なレンダリング機能、シミュレーション ツール (フィジックスやパーティクルなど)、およびビデオ編集モジュールを備えています。

つまり、Unityがゲーム開発の全体を網羅しているのに対し、Blenderは3Dアセットの作成を得意とするソフトということです。Unityでも3Dアセットの制作はできますが、Blenderの方が3Dアセットの作成には強いということですね。

学びやすさの違い

Unityは他のゲームエンジンに比べると学びやすいと言われていますが、それでもコンピューター言語のC#を使うため、コードやプログラミングの知識が必要なります。

Blenderは、3D グラフィックスを初めて使用する人にとっては、習得するのにある程度の時間と労力が必要ですが、プログラミングの知識などは必要ありません。デザインや映像制作の感覚で使うことができます。

どちらもユーザーをサポートするための豊富な学習リソースと、国際的な大規模コミュニティがあるので、わからないことが出てきた時に役立つ広範なドキュメント、チュートリアルなどをオンライン上で見つけることができます。

料金体系の違い

Unityはフリーミアムモデルを採用しています。小規模プロジェクトであれば基本機能を備えた無料版 (Unity Personal) で十分に対応することができます。より高度な機能や大規模なプロジェクトのためには、追加の特典やサービスを備えたサブスクリプション プラン (Unity Plus および Unity Pro) を使用すこともできます。

それに対してBlenderはオープンソース ソフトウェアであり、完全に無料で使用できます。 ライセンス料や制限なしで、誰でもダウンロードして全ての機能を使用することができます。

どちらもアセットストアなどからアセットを購入することができるため、0から全てを作成しなくても、第三者が開発したアセットを利用して独自プロジェクトを強化することもできます。

外部ツールとの相互性の違い

Unityは、さまざまな外部ツールやソフトウェアと統合するように設計されています。Blender やその他の 3Dモデリングソフトウェアで作成されたアセットをインポートして使うことができます。 Unityのアセット ストアには幅広いプラグインやアセットも用意されており、開発者が手軽にエンジンの機能を拡張できるようになっています。

Blenderはobjファイルやfbxファイルなど、さまざまなファイル形式のインポートとエクスポートをサポートしており、ユーザーは他のソフトウェアで作成されたアセットをBlender上で統合して使うことができます。 Blenderもゲームエンジン (Blender Game Engine) を提供していますが、Unity などの専用ゲームエンジンと比較するとあまり一般的には使用されていません。

まとめ

いかがでしたか?まとめてみると、Unity は主にゲーム開発に焦点を当てており、さまざまなプラットフォームでゲームを作成するための包括的なプラットフォームを提供する一方、Blender は、さまざまな業界でモデリング、アニメーション、レンダリング、VFX に使用される多用途の 3D 作成スイートということになります。

UnityやBlenderを学んで3Dデザイナーやアプリ制作者を目指したい人は、スクールのページもぜひ覗いてみてください。

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