イギリスの就労ビザの種類【移住を目指す人必見】

イギリスの就労ビザ

海外に移住したい、イギリスで働きたいと思っている人がまず最初に考えなければいけないのは、就労が可能なビザをいかにして取得するかということです。この記事ではビザの種類と取り方について詳しく説明していきます。

観光目的で滞在する場合、日本国籍を持っている人(日本のパスポート保持者)は、多くの国で90日までビザがなくても滞在することができます。でも長期で滞在し、また働くとなると、必ずビザが必要です。

私はイギリスで半永久的に暮らすことを許可するいわゆる「永住権」を持っているのですが、それを取るまでには現在はもうなくなってしまったものも含めて4種類の異なるビザを使ってイギリスに滞在してきました。ビザに関するルールは政策によってかなり頻繁に変わることがあるので、常に情報網を張り巡らしておく必要があります。

イギリスの就労ビザの種類

イギリスのビザは全部で5つの「ティア(Tier)」と呼ばれる階層に分かれています。それぞれのティアはさらに細かい区分に分かれているのですが、大きく分けると以下のようになります。

  • Tier 1 特別な才能のある人の就労ビザ
  • Tier 2 一般的な企業に務める人の就労ビザ
  • Tier 3 国内労働力不足を補う低スキル就労ビザ(実際は存在しない)
  • Tier 4 アルバイトが許可される学生ビザ
  • Tier 5 期間限定の短期就労ビザ

イギリスに移住したいと考えているのであれば、自分がどのビザの条件に当てまはり、どのティアのビザなら取得できるのかについて考えてみることから始めてみましょう。以下に、一般的な日本人が取得可能なビザの情報を載せていますので、自分の状況と合わせて検討してみてください。

イギリス政府の就労ビザに関するサイト

Tier 1 特別な才能のある人の就労ビザ

このビザは、起業家や投資家、科学技術、芸術など特定の分野で才能を発揮している人に対して出されるビザで、政府が国内の経済活性を目的とし、教育水準の高い労働者やスキルの高い労働者を国内に入れるために出されるビザと言うこともできます。すでにある程度の成功を収めていることが前提なので、申請の敷居はそれなりに高いのですが自由度が高いため、業績を出していればITやテクノロジー関係の起業家、デジタルノマドなどにも可能性はあります。

以下すべてのカテゴリーに共通する条件は次の通りです。

  • 18歳以上である
  • 英語圏の大学の学位を持っているか、あるいはCEFR level B2レベルの英語能力をテストの結果で示すことができる
  • 過去90日間連続で銀行口座に945ポンド以上の貯金がある

Innovator visa

イギリスでビジネスを立ち上げたいあるいは会社経営をしたい人のためのビザです。ただどんなビジネスでも言いわけではなく、イノベーターとして政府指定の団体から承認を受ける必要があります。すでに会社経営をしているのでなければ、ビジネスを立ち上げるための出資金として5万ポンド(約750万円)を持っていることが必要です。

Start-up visa

イギリスでビジネスを立ち上げたい人のためのビザです。こちらもイノベータービザと同様に、スタートアップとして政府指定の団体から承認を受ける必要があります。イノベータービザと異なるのは、5万ポンド(約750万円)の出資金を求められないため、良いビジネスアイディがあれば敷居は低いということができます。

Global Talent visa

特定の分野でリーダーシップを発揮している人のためのビザです。該当する分野には、科学、医学、工学、人文学、デジタルテクノロジー、芸術、文化、ファッション、建築、映画、テレビ、リサーチ、イノベーションがあります。こちらも指定の団体からの承認を受ける必要があります。

Investor visa

イギリスに200万ポンド(約3億円)以上の出資をしたい人のためのビザです。これにはこの項目の冒頭に書いた英語の能力を示す条件は付いていません。とにかく投資金が自分あるいは配偶者のものであり、イギリスでの投資のために自由に使えるお金であることが示せれば大丈夫です。

Tier 2 一般的な企業に務める人の就労ビザ

これは企業や団体から雇用されていることが条件のビザですが、普通に就職活動をして職を得れば、比較的取りやすいビザと言えます。

  • 勤めている会社がビザスポンサーシップのライセンスを持っている
  • 英語圏の大学の学位を持っているか、あるいはCEFR level B2レベルの英語能力をテストの結果で示すことができる
  • 過去90日間連続で銀行口座に945ポンド以上の貯金がある

ただ、勤めている会社がビザスポンサーシップのライセンスを持っていない場合は、まず会社としてライセンス申請をしてもらわなければいけません。あなたのビザを取得のための証明書を出すというプロセスを取ることもできますが、申請料や法的費用にもお金がかかるため、すべての雇用者が協力してくれるとは限りません。就職活動の段階でビザサポートについても確認するようにしましょう。

General work visa

勤めている会社にビザスポンサーになってもらってビザを取ることができるものです。また雇用主から適切なお給料をもらっていることも条件です。この額は業種によっても異なりますが、一般的には年収3万ポンド(約450万円)以上が基準となります。

Intra-company Transfer visa

これは駐在員などに出されるビザです。ある雇用主にイギリス国外で雇用されていたことを証明することが必要です。また長期雇用の場合は年収4万5千ポンド(約675万円)以上が基準となります。

Minister of Religion visa

宗教や信仰関連の仕事に従事する人のためのビザです。こちらも雇用主の団体にスポンサーになってもらう必要がありますが、年収などの基準はありません。

Sportsperson visa

競技連盟などに認められたエリートスポーツ選手、あるいは資格を持つコーチに対して出されるビザです。イギリスでのスポーツの発展に貢献する仕事であり、競技連盟から承認を得られれば申請することができますが、こちらも雇用主が必要です。

Tier 4 アルバイトが許可される学生ビザ

すべてのビザの中でもっとも敷居が低いのが学生ビザです。就業時間に制限があるのが難点ですが、指定された教育機関に学費さえ払って籍をおけば間違いなくとれるビザです。語学学校などであれば英語力や収入の条件もないため、誰でも申請できます。

General student visa (Tier 4)

指定された教育機関がスポンサーとなって学生に与えられるビザです。教育機関は大学などに限らず、語学学校などにスポンサーとなってもらってビザを取ることも可能です。ほとんどの業種で週20時間までの就業が認められています。

Tier 5 期間限定の短期就労ビザ

  • 仕事を与える団体がビザスポンサーシップのライセンスを持っている
  • 過去90日間連続で銀行口座に945ポンド以上の貯金がある

Temporary Worker – Charity Worker visa

ボランティア活動など報酬をもらえない慈善活動に従事するためのビザです。慈善団体からのスポンサーシップが必要ですが、最大12ヶ月まで滞在できます。

Temporary Worker – Creative and Sporting visa

スポーツあるいはクリエイティブ系の業種での仕事に従事できるビザです。業界の基準に沿った最低賃金以上が払われていることが条件で、12ヶ月まで滞在可能です。

Temporary Worker – Seasonal Worker Visa

農家や農場で働くためのビザで6ヶ月までの滞在が可能です。これまでイギリスの農家は東ヨーロッパの人件費の安い労働力に頼ってきましたが、EU離脱後は労働力不足が懸念されているので、語学学習の一環としても狙い目のビザとなるかもしれません。

Youth Mobility Scheme visa

いわゆるワーキングホリデービザと呼ばれるタイプのビザです。年齢が18歳から30歳の人の申請する権利があるビザで、最大2年まで滞在可能です。貯金が1890ポンド(約30万円)あることが条件ですが、スポンサーシップがなくても申請できるため、就職が決まっていなくてもすぐに渡英することができます。

さまざまなタイプのビザがありますが、あなたに合うビザは見つかりましたか?海外移住を計画するにあたって、結局のところ一番のネックになるのがビザです。長期的に海外で働きたいと思っている方は、ビザの制度を確認した上で、就職プランを立てると長期で残れる確率を高めることができます。皆さんの海外移住の夢が叶うことを祈っています!

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