大学留学のためのリファレンスレターの書き方

留学を目指して海外の大学に入学申請する際に必要となるのが、「reference」と呼ばれるものです。推薦状、あるいは内申書のようなものですね。大学や学科によっても多少異なりますが、イギリスの大学院の場合はアカデミック・リファレンス、つまりアカデミックな繋がりにおいてあなたのことを知っている人に書いてもらった推薦状を、2通用意するようにと言われることが多いです。この記事ではリファレンスレターの用意のしかたについて説明していきます。

大学留学のためのリファレンスレター

リファレンスは誰に書いてもらうか

大抵の場合、要求されるのがアカデミック・リファレンスであるため、大学関係の人に書いてもらう必要があります。提出する際に登録するメールアドレスがアカデミックなもの、つまり「ac.jp」などで終わっている大学のものという基準が設けられている場合もあります。

日本の大学を卒業してから海外の大学院に留学するのであれば、ゼミの担当教授などに書いてもらうのが通常の流れになります。特にリファレンス内で成績について言及してもらう必要があるため、基本的には指導してもらった教官ということになります。私自身が大学院留学した際は、ゼミの教授と助教授の2人に書いていただきました。

もしすでに修士課程まで出られているなどで、学部と院の担当教官が違うということであれば、それぞれの大学から1人ずつ書いてもらうのも良いかもしれませんね。もちろん、関係のよかった先生、あるいはあなたのことを高く評価してくれた先生の方が、良いリファレンスを書いてくれる気がしますが、教え子の将来を阻むようなことをする人はあまりいないと思うので、丁寧にお願いすればそれなりのことを書いていただけると思います!

リファレンス提出の手順

昔は、大学のロゴなどが入ったレターヘッドにレターを印刷してもらい、署名をしてもらった上で封筒に入れて封をして郵送という手順でしたが、最近はオンライン申請のところが多いようです。

申請手続きのサイトでまず自分でレフェリー(身元照会人)、つまりリファレンスレターを書いてもらう相手を登録し、そこに登録したメールアドレスからレフェリーのところに直接リファレンス提出のためのウェブリンクが送られます。大学からのメールを受け取ったレフェリーはそのリンクを辿って必要情報を記入し、推薦状の本文もその項目の一つとして打ち込んで送信すれば完了ということになります。

レフェリーがリファレンスを提出した際に、申請者本人にも通知が送られるようになっていることが多いです。また申請手続のサイト内でも提出状況を確認することができるようになっています。

リファレンスレターの書き方

リファレンスレターに盛り込むべき内容

リファレンスで言及してもらうと良い項目には以下のようなものがあります。

  1. 現在までのアカデミックな成績
  2. 申請しようとしている大学のコースやリサーチに対応できるだけの能力があること
  3. アカデミックな成績と申請しているコースの適正に差がある場合はその理由
  4. 英語が第一言語でない場合はアカデミックな環境での英語の能力が十分であること
  5. パートタイムでの申請をしている場合は仕事との両立ができること
  6. その他リサーチ経験や能力、性格的な強みなど

リファレンスについては自分でも概要を把握しておくべき

もちろん、「先生、リファレンスレターを書いてください。お願いします!」で済めば楽なのですが、そうも行かないこともあります。私の日本の大学の指導教官は、1人がアメリカの大学で博士号を取った先生で、もう1人がイタリア大学にいた先生でした。アメリカの大学にいらっしゃった先生からは、書いたレターを封筒に入れてしっかりと封をした状態で渡され、何を書いてくださったのか今でも知るすべはないのですが、イタリアにいらっしゃった先生からは、英語はちょっと苦手と言われました。

そこで自分でリファレンスレターのフォーマットを探し、申請先のコースの内容と合わせて含めてもらいたい内容を書き出し、それを元に先生にリファレンス作成をお願いした上で、アメリカ人の友人にネイティブチェックをしてもらって提出したという経緯があります。たくさんの学生を海外に送り出した経験のある先生でない場合は、ある程度自分でリファレンスのためのリサーチもしておいた方が良いと思います。

リファレンスの具体例

では、リファレンスはどんな形で構成すれば良いのでしょう?私が実際にイギリスの大学院の入学許可書をもらったときに、参考にさせてもらったレターのフォーマットが以下になります。(ハードドライブの整理をしていたら出てきました・笑)今見ても、なかなか良いフォーマットだと思うので、参考にしていただけると思います。

To Whom It May Concern,

   I am very pleased to write this letter of recommendation for 【名前】 who has applied for 【コース名】 course at 【志望校の大学名】University.

   I am a professor of the 【学科】 department at 【所属の大学名】University. I have known 【名前】since he was a freshman at our university. He took several classes in liberal arts course from me: ‘コースの名前①,’ ‘コースの名前②,’ and ‘コースの名前③.’ He also took part in my seminar, ‘セミナーの名前,’ in his junior and senior years. He showed great ability of comprehension and presentation especially in 【分野】. Furthermore, he enthusiastically studied methodology and background knowledge related to his research, and made great effort to develop his understanding. He attained very good grades as he gained distinctions in around half of seventy subjects which he took in his undergraduate study.

   He wrote his senior thesis under my supervision. 【名前】’s research was on 【卒論のテーマ】. He greatly explained the causation between A and B, and his thesis received a high evaluation. I think he was one of the best students who I have taught recent years.

 Apart from his study, I heard that he enjoyed the activity in 【部活など】 at our university. He participated in such competitions once in a while. He worked on 【部活など】with the same enthusiasm as in his study. It is reasonable to believe that his earnest and aspiration which I could see in teaching him helped his progress in 【部活など】 as well and that now they lead him to the further study in your course.

   As regards his language ability, he took not only the English classes which our department provides but also the ones other English-related departments on his own motive. He also visited UK to study English when he was a junior making use of his summer vacation. I heard that even after his graduation, he again stayed in UK with his working holiday visa and leaned the language and culture in UK. I believe that his knowledge of English is already adequate enough to study in UK.

 【名前】always keeps making endeavour in order to achieve his goal. He may seem a bit meek, but he discerns the situation, mindfully thinks, and incessantly considers means to reach what he focuses on. He is very aspiring person, so I am sure that he will pull off a credible achievement successfully in his future study at your university.

   I recommend 【名前】to you for acceptance in your 【コース名】course without hesitation.

Sincerely,

【指導教官名前】, Ph. D.
Professor, Faculty of 【学部】, 【大学名】 University

自由度がある

実際には、このレターに書かれているような成績ではないかもしれないですが、トランスクリプトと矛盾しない範囲で、少し盛って書いてもらいましょう!また、個人的な活動で大学の先生が知らないようなことで、申請先のコースと関連のあるようなものがあれば、その関連性などを説明してレターに含めてもらうようにお願いするのも手です。

日本人がこういったレターにアプローチするとき、「正解」があるような気がして、フォーマット通りにかかなければと躍起になってしまうのですが、海外の文書には日本人が思うよりもずっと自由度があります。よって白いキャンバスの上で、自分をアピールをするチャンスと思って取り組む方が、ずっと良いものに仕上がると思いますよ。

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