英語プレゼン話し方のコツ

英語プレゼンのコツ

英語のプレゼンをする際にはどんな点に気をつければ良いのでしょうか?最近はTED TALKなど素晴らしいプレゼンのビデオもたくさん出回っていますし、ソーシャルメディアでも話の上手な人の映像を見ることも多くあると思います。でも、日本人はスピーチ原稿を間違いのない英語に訳して、形式的に話すということにとらわれ過ぎています。形式に当てはめてスピーチ原稿を書くとつまらない文章になり、エンゲージ力が弱まってしまいます。

日本人は形式や教科書に沿って何かをするというのが好きですし、そうすることで安心できるところがあるのだと思いますが、欧米で評価されるプレゼンというのは、まずプレゼンの中の伝えたい中身やメッセージ性、そしてそれと同じくらい自分らしいデリバリー、つまりどのようにメッセージを伝えるかということにおいて優れているプレゼンです。

日本だとおそらく物事の体裁っていうのがとっても大事で、形式的に整っているかというところや、英語の小慣れた表現を使うことに気が言ってしまいがちですが、自分の言葉になっていない表現を使っても、メッセージとして相手に全く伝わりません。今回はこのデリバリーの部分についてチェックしておきたい10の基本ポイントについてお話していきます。

英語プレゼンの話し方のコツ【基礎編】

  1. 笑顔
  2. エネルギー
  3. 立ち方とステージの使い方
  4. アイコンタクト
  5. 最初の8秒間
  6. スピードとポーズ
  7. ボディランゲージ
  8. 緊張を味方にする
  9. 柔軟性
  10. 自分らしさ

⒈ 笑顔

一度、自分がもっともリラックスしたニュートラルな顔で「私の名前は〜です」という自撮りビデオを撮ってみてください。そのビデオは見る人にどんな印象を与えますか?おそらく・・・ちょっと怖い印象に感じると思います。自分がニュートラルな表情だと思ってても、無感情というよりは少し怒っているように見えるのです。そうです、人のニュートラルな表情ってちょっと怖いんですね。

普通怖いと思う相手に人は親近感を覚えることはありません。ですからプレゼンにおいてもその怖い顔のままではなかなか聞き手との間の良い関係を作り上げることが出来ません。よってほんの少し作り笑いをして話を始めるということを意識してみてください。口角を少しあげて、目を少し細めて、深呼吸して方をリラックスさせて話し始めて見ましょう。聞き手は作り笑いをしているとは受け止めません。穏やかで温かい人柄と感じてくれるはずです。

⒉ エネルギー

近くにいる人と話しているときや、電話口で話しているくらいのエネルギーでプレゼンをしようとすると、元気がない、という印象になります。人はエネルギーが満ち溢れていて快活な印象を与える人には興味を惹かれるものです。よって、会議室くらいの部屋で話しているとしても10メートルくらい離れた場所にいる人にも聞こえるくらいの音量を意識して話して見てください。

また、この人ちょっとテンション高いなと思われるくらいの勢いがあるとちょうど良いです。私たちが普通のテンションだと思って見ているテレビやネット動画なども、実際の撮影現場を見ると、画面を通して感じるよりももっとテンション高く繰り広げられています。欧米では日本のプレゼンよりもユーモアがエンターテイメント性の高いプレゼンが好まれる傾向にあります。ですからあなたのショーマン魂を発揮させて話してみましょう。

⒊ 立ち方とステージの使い方

様々なスタイルの人がいるのを見受けますが、基本として正しい立方は両足を肩幅に開いて、両足に均等なの重量をかけた状態です。片足に重心を置いていると、偉そうな雰囲気、あるいはだらしない印象を伝えてしまいます。ですから両足を地にしっかりとつけて立つというところがまずは基本になります。

演台やマイクの種類にもよりますが、もし歩き回れるような広さのステージがあるのであれば、それを利用することも出来ます。ただ無意味に歩き回ると聞き手はその動きばかりが気になってプレゼンの内容がきちんと伝わりません。例えば2つの異なる立場から議論するときに一方をステージ上手で、もう一方を下手でといったようにプレゼンの中身と動きを連動させると効果的です。動きは思いつきで行ったり来たりするのではなく、振付のようにあらかじめ考えておくのがよいでしょう。

⒋ アイコンタクト

プレゼンは、人と話すという行為です。プレゼンする相手が1人でも10人でも100人でも1000人でも、あるいはカメラだとしても、私たちは「人」を相手にプレゼンしているということを忘れてはいけません。人間のコミュニケーションの基本はアイコンタクトですよね。何も言葉を発しなくても目を見つめるだけで思いが伝わるということもあります。それくらいアイコンタクトはパワフルなコミュニケーションツールな訳です。

相手が大人数になったからといってそれを使わない手はありません。聞き手全員と一人一人視線を合わせていくということは難しいですが、聞き手がいる全てのエリアを網羅することはできます。ただまっすぐ前を向いて話をするのではなく、手前にいる人、遠くに座っている人、右側の人、左側の人とそれぞれのセクションにいる人に視線を投げてあげてください。それだけで聴衆のエンゲージ力はかなり高まります。

それからカメラの前でプレゼンする場合のアドバイスもあります。昔イギリス人の映像ディレクターに言われたことです。カメラのレンズの前に、とても親しい友達がミニチュアになって座っていると想像してください。その人に語りかけるように話す。すると後から動画を見た人はとても親しみを感じながらあなたの話を聞くことができます。

⒌ 最初の8秒間

第一印象で人を判断してはいけない、とは言ったものですが、私たちは動物的本能として人を判断する生き物です。もちろん、同僚や友人と付き合ってみて第一印象とは随分違った、ということはよくあることですが、プレゼンをする間だけの短い付き合いや、大勢を相手に話をするような場では、初対面の8秒間が勝負だと言われます。たった8秒で人は人を判断するのです!

1分間のスピーチで話す適切な文字数は300語程度と言われていますから、1秒あたり5語、8秒間では最大40語の言葉を発することができます。40語っていうと長めの一文程度です。しかも冒頭の挨拶くらいにしかなりません。つまり、プレゼン原稿の前に、あなたの身なり、立ち姿、ボディランゲージなど言葉以外の要素で判断されることが多いのです。

ですから、慌ててステージに出て行っていきなり話し始めるというのではなく、まずは深く呼吸を吸って、自信を持って堂々と歩いていき、そしてプレゼンを始める前にまず聴衆を見渡し笑顔を見せてから、本題に取り掛かっていただきたいと思います。

⒍ スピードとポーズ

緊張すると人間の話のスピードというのは速くなりがちです。緊張しているときは自分が感じているのより実際はずっと速く喋っていることがあります。さらに英語だと、より流暢に、ネイティブのように話さなければいけないと思って余計に速く喋りがちです。

あるときインド人の知人が言っていたのですが、インドでは英語を速く喋られないと頭が悪いとみなされるそうです。そう思って彼は早口でまくしたてていたのですが、インド訛りの英語で速く喋られると周りの人は彼が何を言っているのかわかりません。それは日本人でも同じです。日本語の訛りがあるとただでさえ聞きにくいのに、それが速くなると内容が伝わりません。

さらに大事なメッセージを含む文を言った後や、ジョークの後にはポーズをとると効果的です。聞き手が文意を理解し楽しんだり、それについて考えを巡らす時間を与えることができます。ゆっくりポーズを取り入れながら話すと、自信を持って話しているようにも聞こえます。ですからスピードは自分が思うよりゆっくり目に話してちょうど良いと思ってください。

⒎ ボディランゲージ

胸を張って、姿勢を正し、両足を肩幅に開いて立つというところがまず基本です。両手は両脇にリラックスして添えられている状態がニュートラルな状態です。私は日本で女性がお辞儀をするときのように、お腹の前で両手を重ねる癖があったのですが、イギリスのスピーチではそれをやっていると緊張して萎縮しているように見えると言われました。

ですから、ニュートラルな状態から、話の展開に合わせて手を使って表現を補足するという風に考えていただきたいと思います。あまりむやみに手を動かし過ぎると、そっちに目がいってしまい聞き手の気が散ってしまうこともあります。ですから、これもステージの使い方と同様、振り付けと思って話の筋にそって効果的なところに入れるとよいと思います。

⒏ 緊張を味方にする

プレゼンが苦手だと感じる人にとって、一番ハードルが高いのは緊張感をコントロールするということだと思います。おそらくあまり緊張しない人にはプレゼンが苦手だという意識はあまりないのではないでしょうか。特に母国語でない言葉でプレゼンをするとなると、人前に出るというストレスと、外国語で話さなければならないプレッシャーが重なって、緊張も2倍になりますよね。

私たちはナーバスになると体が硬直し、パフォーマンスを鈍くするととらえがちですが、緊張を悪いことだと考えてはいけません。緊張は人間の進化の過程で脳に刷り込まれたもので、天敵に遭遇するというような危険が差し迫った時に、一番良い状態で危機的状況にも対応できるようにインプットされたメカニズムによるものです。私たちが暮らす環境において、天敵を相手に殺されるか生き延びるかというような極端な状況に陥ることはまずありません。ですから緊張を感じたときにでも慌てふためく理由はないわけです。

プロのスポーツ選手や歌手などももちろん緊張を感じます。緊張は本来より良いパフォーマンスをする手助けをしてくれるものです。ですから緊張はしたほうがいいわけです。緊張を感じることによって、普段以上の力を出すことができるということです。何度練習しても途中で噛んでしまっていたスクリプトを、なぜか本番だけ詰まらずに完璧に言いきることができたというようなことがあります。それは適度な緊張がより良いパフォーマンスを見せる手助けをしてくれたからなのです。 

また緊張は興奮と同じものと考えられています。同じように脳が高揚した状態です。緊張、というとネガディブに聞こえますが、興奮というとどうでしょうか。なんだかとてもワクワクしてきませんか?これから多くの人と自分の中にある素晴らしいアイディアを共有できる !パブリックスピーキングは脳が薔薇色に高揚するくらいエキサイティングなものなのです。

⒐ 柔軟性

スピーチ原稿を用意してプレゼンに臨むと、原稿の内容を忘れてしまったり、原稿に書いた内容からずれたりしたとき、パニックになることがあります。ただ、覚えておいていただきたいのは、みなさんがまだ話していない内容の原稿の内容について、聞き手は誰も知り得ません。つまり、みなさんが原稿の内容からそれてしまった、どうしよう?!と焦っても、聞き手はあなたが間違ったことを言ったと思うことはないわけです。

ですから、プレゼンで伝えなければいけない内容を網羅できる限り、多少順番が変わったり、言い回しが変わったりするのは全く問題ないことです。要旨が合っていれば、それを伝えることができれば良いと考えていただきたいです。ですから、可能であればプレゼンで使うメモは箇条書きのものがいいと思います。原稿は全文を書きだしたものを用意して、それにそって練習するのがよいと思います。でも本番ではその通りにいかなくても、箇条書きの要点だけ網羅してあればその場の雰囲気で柔軟に進めようという気持ちで望んで見てください。

10.自分らしさ

他人のプレゼンを見ていると、カリスマ性を持った人や、話の上手な人などがいて、自分はあんな風に離れないと恐縮してしまうこともあります。でも、覚えていていただきたいのは、世の中には様々なキャラクターの人がいるということです。もともと少しシャイで謙虚な人が、いくらカリスマを目指しても、1週間の練習で人柄が変わるわけではありませんし、それがプレゼンにおいて効果的だとも思いません。控えめで謙虚な人の方が聴衆の共感を得ることができ、その誠実さゆえにメッセージを真摯に受け止めてもらえるということが多いからです。 これはテクニックというより、自分が誰であるかを受け入れるというところから生まれる自信に頼る部分です。どんなキャラクターの人にも、その人らしい素晴らしいプレゼンの成功の形があります。プレゼンで大事なのは、自分の言葉で伝えたいという気持ちであって、原稿を完璧に読み切るというこではありません。あなたにしかできないプレゼンのスタイルというのが絶対にあることを忘れないでください。   英語プレゼンが控えている方などで、個別のアドバイスが欲しいという方や、一緒に練習してほしいという方はスカイプでのセッションもお受けしています。お気軽にお問い合わせください。

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