ビジネス英会話の話題【初対面の人と話すテクニック】

ビジネス英会話の話題

初対面の人と一体何を話せばいいいのかわからない、どんなきっかけで会話を始めればいいのかわからない、と困ったことはありませんか?この記事では、海外ネットワーキングやレセプション、パーティーなどで使える話題と最初の一言についてお話していきたいと思います。

私は社会人1年目、あるF1チームのスポンサーシップ・エージェントをしていた頃、レセプションやディナーパーティーなどのビジネスネットワーキングイベントで知らない人と話をするのがとても苦手でした。イギリスの大学院を出た後でしたから、英語はそれなりに話せましたし、仕事でも特に困ったことはなかったのですが、社交的な場での会話にはストレスを感じていました。 騒がしい環境で多くの人を相手に会話しなければいけないため、普通の職場よりも聞き取り辛いということもありました。また一人っ子で、子供の頃から人見知りでしたし、大学を出たばかりの私は、社会人として初対面の人と一体何を話せばいいのか、想像もつかなかったのです。

有名人も来るようなパーティーに連れて行かれることも度々ありましたが、欧米の有名人についてもあまり知らなかったため、話題についていくことにも難しさを感じていました。有名人と言われて紹介されても、日本で育った私から見れば、誰?!という感じでした(笑)今振り返ってみれば、ウィンブルドンの前哨戦として有名なクイーンズのロイヤルボックスで、同じテーブルを囲んでランチを食べた誰やも知らない男性がジョナサン・ロスだったというのは自慢話にもなりますが、私はとにかく知らなかったのです。

それから10年ほどの月日を経て、様々な修羅場をくぐり抜けてきました。何よりも私のコミュニケーション能力を高めてくれたのは、テレビ番組取材のためにインタビュアをすることがたくさんあったことです。取材者という立場で知らない人に出会い、短時間で彼らの考えを聞き出すという作業を繰り返してきた結果、今はほとんどの状況で誰とでも話せる自信があります。初対面の人と話したりネットワーキングしたりするのが苦手という人のために、いくつか対策をお教えしましょう。

初対面の人とのビジネス英会話対策

事前リサーチをする

もしパーティーやレセプションで会う相手で、自分にとって重要な人が誰なのかあらかじめわかっているのであれば、その人について調べて行きましょう。有名人であればウィキペディアでざっくりバックグラウンドを把握し、最新情報はSNSでチェックすることもできますね。最近私は肝が座ってきて本人に「ウィキペディアに〜って書いてありましたが、それは〜」という形で話題を振るようなこともたまにしていますが、気分を害されたことは今のところありません。ビジネスの取引先の人などであればLinkedinでプロフィールをチェックすることもできます。その人のキャリア背景もわかりますし、共通の知り合いや話題などを見つける参考にもなると思います。

ちなみに「共通の話題」というのはコミュニケーションをとる上で非常にパワフルなツールであることが心理学的にも証明されています。インターネット上の情報を活用してそれをあらかじめ見つけておくと、共通の話題や、その話をするためのネタなどをあらかじめ用意しておくことができます。

手がかりをつかむ

会う相手があらかじめわかっている場合はリサーチをすることができますが、相手がどんな人か全く情報がない場合、どう話を広げればいいのかわかりません。またレセプションなどでたまたま近くにいた人と話すような場合にも参考にできる情報はありません。そういうときは、まずはその人が誰なのか手がかりをつかむのが第一歩です。もし共通の知り合いがいるのであれば、挨拶した時に紹介してもらえればいいですが、全くわからない場合はどうすればいいのか?答えは、素直に聞いてみればいいのです。

What brought you here?(どうしてこのイベントに来たんですか?)
What do you do?(どんなお仕事をしているんですか?)

このような質問から入れば、相手がどのような経緯でこの会合に参加することになったのか手がかりをつかむことができます。そこか相手がどんな内容の仕事をしているのか、共通の知り合いがいるか、自分のビジネスとの接点があるかなどを聞きながら話を展開していくことができます。

素直に質問すればいいというアドバイスを受けた若かりし頃の私は、ある雑誌社のレセプションに呼ばれた時に「よし、やってみよう」と早速実践に移しました。たまたま隣で一人シャンパンを飲んでいた紳士に勇気を出して声をかけてみたのです。

What do you do?(どんなお仕事をしているんですか?)
I run Aston Martin. (アストンマーチンを経営してるんだ。)

この答えにはどう対応していいのか困ってしまいましたが、紳士の方が私の焦りを汲んで話を広げてくれたので会話を続けることができました。ですから、みなさんも恥を恐れず初対面の人にも声をかけてどんどん質問してみてください。

質問のパワー

まったく情報のない相手についての手がかりを掴むためにも質問はパワフルなツールでしたが、コミュニケーションにおける質問のパワーは心理学的にも示されています。人は自分のことばかり話す人よりも、相手に質問する人に好意を抱く傾向があるのです。「自分に興味を持ってくれている」と思うと人はその相手にたしてい心を開くようになります。

ここでひとつ注意していただきたいのは、就職の面接や警察の尋問のように相手を質問攻めにするのはNGです。その人のことを知りたいという素直な好奇心で適度に質問を投げ、それに応じて自分のことも少しずつ話していきます。会話が途切れることがあればまた新しい質問を投げてみます。相手が喋っている間に次の質問を考える時間も稼ぐこともできます。以下のような質問であれば、ビジネスの場でも当たり障りないですね。

Whereabouts in Tokyo do you live?(東京のどの辺りに住んでいるのですか?)
What’s your role ?(あなたの役職はなんですか?)
What’s your expertise? (あなたの専門はなんですか?)
How long have you been working for this company?(この会社でどれくらい働いているのですか?)

会話の糸口を掴む話題の振り方

欧米人の会話というのは日本人のビジネス会話よりもずっとカジュアルです。よって、必ずしもビジネスに関係のあることを話さなければいけないわけではありません。あなたの目についたちょっとしたことから会話を始めることができます。一般に避けなければいけないと言われているのは「宗教」と「政治」についての話題です。これは相手の気分を害すことになる可能性があるので、ビジネス英会話では避けるべきです。安全なトピックとしては「衣食住」や「ライフスタイル」といった軽めのテーマです。

I love your dress. Where do you usually go shopping?(素敵なドレスですね。いつもどの辺りで買い物しているのですか?)
This canapé is so good! Have you tried one yet?(このカナッペすごく美味しいですよ。もう食べてみましたか?)
Your presentation was inspiring. Can I ask a couple of questions?(あなたのプレゼンはとてもよかったです。2、3質問してもいいですか?)

なんでもないことを言葉にするだけで、会話が始まるのを私も何度も経験してきました。社交イベントなのですから、話しかけられていやな人はいません。相手がポジティブに受け止めるような話題とトーンで話しかければ悪く受け止められることはないので安心してください。

少し話をして、会話が途切れた時に使える話題には以下のようなものがあります。

What are you watching on Netflix? (最近Netflixで何を見ていますか?)
It’s been lovely for a week or so. What did you do last weekend? (ここのところ天気がいいけれど、週末は何をしましたか?)
What did you make of XXX’s presentation?(XXXさんのプレゼンについてどう思いましたか?)

どんなことでも素直に感じたことを人と共有すればいいと思うのですが、ポイントは「ポジティブな会話」を構築することです。人は褒められると褒めてくれた相手に親近感を覚えます。よって質問に対して返してくれた答えにはポジティブな返事をすることもポイントです。

私は取材者として仕事上質問をするこもが多いのですが、プロフェッショナルな興味で私が質問しているのを勘違いして、気があるのだと思われることもたまにあります。それくらい質問するという行為はパワフルなコミュニケーションツールなのです。うまく質問してビジネス英会話を広げ、世界中の人とネットワークを広げてみてください。

カンファレンスや国際見本市の夜などに行われるレセプションやディナー、ランチブレイクやコーヒーブレイクなどの社交時間は大切なネットワーキングの時間です。その業界の専門家、世界中からの参加者と話せるチャンスに何もしないでいるというのはもったいないと思いませんか?私が国際的な環境での日本人の振る舞いを見てきた限りでは、日本人はネットワーキングに非常に弱い、あるいはその重要性に鈍感だと思います。ネットワーキングやソーシャライジングから生まれるビジネスチャンスというものについてもう少し意識を高めていただければと思います。

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