blender花の作り方【対称的な花のモデリング】
blenderで花を作る方法は複数あります。花びらを一枚一枚作って、後から組み合わせることも可能です。でも、対称的な花のモデリングをしたい場合は、複数の花びらを一度にまとめて作ってしまうと便利です。
この記事では、円錐のメッシュを利用して簡単に、対照的で整った花を作る方法についてお話ししていきます。3Dプリンターでアクセサリを作るなどといった場合にも、この花の作り方はとても便利ですよ。
blenderで花を作る準備
円錐を追加する
まず、3Dビューポートに円錐を追加します。頂点の数は、作りたい花の花びらの枚数の倍数である必要があります。ここでは6枚の花びらを作るので、6の倍数である「42」という値を入力しています。
さらに、デフォルトの円錐だと花の形としては開き方十分ではないため、円錐の円の半径を2mに広げて、花の開き具合を調節します。
また、デフォルトの円錐だと花のベースになるメッシュとしては逆さまなので、X軸方向の角度を180度回転せさせて上下を反転させましょう。
円を削除する
続いて、オブジェクトモードから編集モードに切り替えます。タブキーを押せば簡単に切り替えることができます。平面を選択するモードを選び、円錐の円の部分を選択したら、右クリックで円を消してしまいましょう。
3Dカーソルを原点に移動させる
ここで、3Dカーソルを移動させたいと思います。3Dカーソルは下のスクリーンショットの矢印で示された黄色の点です。オブジェクトや点などを動かす際のリファレンスとして利用するととても便利です。
3Dカーソルをビューポートの原点に移動させるためには、シフトキー+Sを押します。すると以下のような画面になるので「カーソルをワールドの原点に移動させる」というオプションを選択します。すると一瞬で3DカーソルをX軸とY軸の交わる原点に移動させることができます。
6つの点を選択して原点に移動させる
今度は、ビューポートを真上から見た状態で、等間隔の6つの点を選択します。画面左上で頂点を選択するオプションに変えます。最初に設定した42個の頂点のうち、7つおきの点をシフトキーを使って6つ同時に選択します。
それができたら、再びシフトキー+Sを押して以下の画面の状態にします。今度は、「選択したものをカーソルの位置に移動させる」というオプションを選択します。すると6つの点が一気に原点に移動します。
6つの頂点を一つにまとめる
6つの点が原点に移動したところで、これらの点を1つにまとめます。6つの点が全て選択された状態で、右クリックして「頂点を結合させる」を選択します。
結合のさせ方のオプションがいくつか出てきますが、これらの点は全て同じ場所にあり、さらにカーソルとも同じ場所に位置しているので、「中心で結合させる」あるいは「カーソルの場所で結合させる」どちらを選んでも同じになります。
花びらを形作る
12の頂点を移動させる
ここまでの作業で少しお花の形らしくなってきました。次に、6つの花びらそれぞれの一番外側の頂点をまとめて選択します。合計12の頂点が選択されている状態です。先ほども言った通り、シフトキーを押したまま選択すると、複数のものを一度に選択することができます。
12の点をまとめて真ん中に寄せてくるためには、スケール機能を使います。キーボードの「S」を押してからマウスを真ん中に寄せるように動かすと、12の点を中心に近づけることができます。
12の点を中心に近づけることができましたが、これだけだと横から見たときに高さが変わっていない状態です。この点の高さを変えるためには、今度はキーボードの「G」を押した後「Z」を押して、マウスを下に向けて動かします。
ちなみに「Z」を押したのは、これらの点がZ軸に沿ってのみ移動するようにするためです。
同じ作業を繰り返して、他の頂点も作りたい花びらの形を作るように移動させましょう。
モディファイアを適用する
花びらをかたどる頂点の移動ができたら、画面右下のプロパティパネルのモディファイアタブを開きます。その中から「サブディヴィジョンサーフィス」モディファイアを選択します。
このモディファイアは、頂点の間を直線で繋がれていてカクカクしているようなところを、スムーズにしてくれる機能です。このモディファイアを適用すると、花びらの輪郭が滑らかになります。
下のスクリーンショットがモディファイアを適用した後の状態です。この滑らかさの度合いは、プロパティパネルで調節することができます。デフォルトでは「2」になっていると思いますが、それよりスムーズさを上げたい場合は、値を上げてみましょう。
まとめ
今回は、対照的で整った花の作り方について見てきました。一見花の形とは関係ないように思える円錐を利用して、6枚の花びらを作ることをご理解いただけたと思います。
花の作り方はいろいろありますが、ページトップのような対照的な花のモデリングをしたいときは是非この方法を利用してみてくださいね。